かぶ兄のぽえむ帳

日常で思う事を書き残しておくためのブログです。

漫画「ワールドトリガー」の面白さを語る

ブログの運営方法をどうしようか悩んだのですが、ひとまずは一日に一回投稿しようかなと思います。

また、僕は非常に慎重な性格でして、個人情報が一切漏れないような内容に限定させて頂きます。

それでは、一日目のブログになります。

 

 

今日は、僕の好きな漫画「ワールドトリガー」について書いていきたいと思います。

ワールドトリガーについて知らない方はとりあえずググってみてください。

基本情報をある程度頭に入れて頂いたのち、当ブログをご覧ください。

一応、頭空っぽの方でもなんとか分かる文章にするつもりです。

 

この漫画を一言で表すと「バトル漫画の規制概念、伝統を打ち砕く」まさに邪道と呼ぶべきSFバトル漫画です。僕はこの邪道感を非常に愛しております。

なにが邪道なのかを説明する前に、従来の王道的バトル漫画の特徴をまとめていこうかと思います。

 

従来

・主人公側は正義、敵側は悪(ドラゴンボールを代表にほとんどの漫画)

・主人公はなにかしら特別である(ナルトでいう四代目火影の息子とか)

・はじめは敵が強く、修行などを挟んでパワーアップし倒す(ドラゴンボール

・能力を敵に説明する(ブリーチ)

・一人一人特殊な能力を持つ(ブリーチ、ワンピース)

 

こんな感じですよね。最近だとヒーローアカデミアがこのルートなのでしょうか。

書き方を見る通り僕はこういうのを読みすぎて飽きてしまったタイプの人間です。

非常に面白いのは事実ですが、キャラや設定が違うだけで王道ルートなるものが確立されている感は否めません。

これらを王道な漫画とすれば、ワールドトリガーの特徴は次の様に言えます。王道パターンと比較しながらご覧ください。

 

ワールドトリガー

・舞台は、主人公側にも敵側にも事情がある上での戦争

この漫画は、主人公が所属する「ボーダー」という組織が、宇宙(のような世界)から侵略してくる通称「ネイバー」という敵と戦うストーリーなのですが、例えると自国と敵国の戦争のようなもので、なにか事情があり攻撃し、防御するをお互い繰り返しているわけです。

ほかの漫画ではどうかというと、例えばアンパンマンにおける敵であるバイキンマンは、人を攻撃する時の理由に具体的なモノがないですよね。意地悪したいからというアホみたいな理由で攻撃してくるわけです。そしてアンパンマンは正義の下にバイキンマンを退治して一件落着みたいな流れ。

一方ワールドトリガーでは、全員がそれぞれの正義を持ち行動します。自国を守るために侵略してきたり、さらわれた大切な人を探すために侵略するわけです。まさに現実の戦争ですね。争いたくて争うやつはほとんどいない訳です。

前例であげたアンパンマンと比較すると、「現実的で、重ためで、大人向けの漫画」といえるのではないでしょうか。

主人公は全く特別でない

他の漫画を例に挙げると、ドラゴンボール孫悟空サイヤ人という戦闘民族がために「死にかけるたびに強くなる」能力をもっていますし、ナルトは火影の息子という、たぐいまれなる才能が保証された立場にあるわけですよね。これは主人公が敵に負けたら物語が進まないという事から、このような設定になったりします。読んでる側も勝たなきゃ面白くないですよね。

一方、ワールドトリガーの主人公「三雲修(ミクモオサム)」は、いたって平凡な中学3年生。それどころか、戦う才能はほぼ0に近いという変な主人公です。ではどうして主人公足りえるのかというと、「サイコパスである」というバトル漫画とは別の部分で特殊性を与えられてるわけです。みなさんはサイコパスというと、悪いイメージを思い浮かべるかもしれませんが一概にそうは言えません。サイコパスは、いわゆるキチガイな人全般を指し、そういった意味でオサムは目標を達成するために手段を選ばない系キチガイに該当すると思います。

現実的で重ための世界の中で、手段を選ばない、しかし実力がないために邪道で自分の正義を貫く主人公は珍しく、僕には魅力的に見えました。

努力はみんなしてる→勝つためには頭をひねらないといけない

「ボーダー」では、敵の国に侵略するために少数精鋭に絞って遠征に行くシステムを導入していて、内部で強くないと遠征なんか行かせらんない訳です。そしてオサムは遠征に行きたいので、内部でより強くなるために分析したり、修行をするんですね。

で、内部にはどんな人がいるかというと、同じように遠征に行きたくて、かつ大体オサムより戦う才能がある上に、同じように分析して修行を積んでいるようなまじめな人ばかり。

なので、普通に修行してもまったく勝てないんですね。勝つためには、具体的な必勝ポイントを作らなくてはいけません。オサムはそこで、外の国から来た侵略者を味方にしたりして(キチガイポイント)パワーアップしていくわけです。

これ、すごく面白い考え方じゃないですか?王道漫画だと、敵は戦闘力が高くても油断してたり怠けていたりして、その隙を突かれて負けちゃいますよね。でも、ワールドトリガーでは敵はそんなバカじゃないんです。なので、もっと考えなくちゃいけません。

非常に賢く、頭脳を使った面白さがあるのも、ワールドトリガーの魅力です。

能力を敵に説明なんてするわけない

まあこれは、例に挙げたブリーチがおかしいんですけどね。

ワールドトリガーは現実的な漫画なので、能力は説明しないし、ぎりぎりまでその手がかりさえも伏せておきます。初見殺しが確実に刺さるので、非常に見ごたえもあるし、下克上も全然あり得るわけです。もちろん読者にはわかりやすく能力や機能の説明がありますが、登場人物の頭の中ではいろいろな推測と推理をしながら戦うさまが非常に面白いです。ハンターハンターとかに近いものがありますね。

武器は何種類かあるのを選ぶシステムで、みんなほとんど同じ

すごいですよね。このシステム。ほんとに軍隊みたいなね。

他の漫画では、魔法つかえるやつ、剣術ができるやつ、空飛べるやつみたいなキャラ分けと能力分けがセットになっていますよね。それが、みんな統一された武器を使うので、キャラが全然わからない。覚えられない。

と、そんなことはないんですね。まあ最初はほんとにわかんないかもしれませんが。

ワールドトリガーの中にはたくさんの人がいます。それぞれに具体的に見える「才能」という設定で、「トリオン」というものが存在し、差はあれど全員持っています。現実でいる「運動神経」みたいなもんです。それが体の中にあって、それを引き出して武器を扱うわけなんですが、高い奴と低い奴がいて、同じ武器使ってても威力とか射程が全く違うんですね。ちなみにオサムはめっちゃ低いです。

また、武器を扱う技術とか、戦術眼とかもそれぞれ違くて、それが顕著に表れて戦闘を左右します。めっちゃトリオンが高くてゴリゴリに攻撃するやつとか、控えめでも技術があってめっちゃサポートがうまかったりとか。あとは、自分だけの個性を生かして特殊な戦い方を生み出したりとか。こういうとこで個性が割とはっきりしてるので、じわじわ覚えらえれるとおもいます。ちなみにオサムは技術は低く、そこそこ賢いですね。

こういった特殊で斬新な設定で玄人なバトル漫画好きの心を奪い、沼にはめるというね。僕は、元々この漫画の作者の前作である「賢い犬リリエンタール」から好きで、そこから読み始めたのですが、最初から大好きでしたね。

この長ったらしい文章を読んだだけでもオタクなのがわかるのではと思います。ここまで読んでくれた方はお疲れさまでした。そしてすいませんでした。

以上、ワールドトリガー

「斬新で、現実的で、重ためで、賢い」バトル漫画で、大好きな漫画の筆頭です。

まだまだ語り切れないので、この漫画について語るパートは増やしていきたいですね。

それでは失礼します。 かぶ兄